私たち のA=432Hz の特別仕様ピアノについて Institute of 432Hz piano
自然の周期にリンクする私たちの年に2回の大イベントについてはこちらから
https://on-okuri-pjt.com/project/environmental-activities/chikyuongakusai/
432Hz の特別仕様のピアノの物語と私たちの研究
このピアノの誕生には、ある3人の人物が関わっている。
1人は、今ではすっかり432Hz 弾きとなったF.リストの直系の弟子のPianist KUNIKO。もう1人は、彼女のパフォーマンスを心身共に支えているメンタルフィジカルトレーナーの松澤亜希子。そしてNYスタインウェイ社からも絶大な信頼を受けている調律しでピアノプロデューサー髙木裕氏の3名である。2018年正月、先の2人がKUNIKOの音楽の故郷であるハンガリーを訪れた際に、耳にしたハンガリーの子供たちの心地よい美しい歌声が、432Hzと出会うヒントとなった。学生時代より、「ロマン派時代の作曲家たちの曲に、パッションを伝えたいと思うと返ってくる音が強すぎるように感じていた」と話していたKUNIKOは、この時、このピッチのピアノを弾いてみたいと強く思った。半年に及び様々な研究の結果、432Hzという数字に確信が湧き、兼ねてからお世話になっているピアノプロデューサー高木裕氏に依頼し、432Hz Modern Pianoの研究が始まった。以前から、髙木氏は、「今のピアノでショパンは弾けない」という本を執筆しているほどピアノの歴史にも精通していた。通常440Hzのピアノを432Hz にするには、調律だけでは調整することは不可能。ピアノの構造を熟知する髙木氏による様々な実験の末、2台目にして432Hzの美しい音色を奏でられるピアノが製造された。しかし、ピアノのピッチ変更は、楽器だけでなく奏者にも大きなリスクを伴う。それに関しては、トレーナーの松澤が活躍した。その翌年の2020年には、コンサートグランドでの432Hz Modern Pianoの製造に成功。同時に、Pianist KUNIKOも松澤のトレーニングによりピッチ変更に臨機応変に対応する技術とこの特殊な432Hz Pianoを活かす奏法の技術の開発と習得と精神力を身に付けた。そうして製作された第一弾のCDは、2021年春、ANAの機内音源として採用されANAの推薦盤として選出されるほどのものとなった。2021年10月現在、このピアノは黒山三滝縁音織庵スタジオとタカギクラヴィア株式会社がバックアップするKUNIKOのコンサートでしかでしか聴くことができない。
その歴史
物理学の父、ソーヴール、教育者シュタイナー、イタリアの作曲家ヴェルディは432Hzのピッチを推奨していた。ヴェルディは、一番自然と調和のとれるピッチとして『自然のラ音(La naturale)』の使用をイタリア政府に働きかけていた。『自然のラ音』は、18世紀までの楽派が物理的にも人体にとって自然に感じられるとし採用していた周波数である。ヴァイオリンの歴史的名器ストラディバリウスは432Hz で調整したとき、一番よく響くように設計されていることが証明されている。現在では医学界でも432Hz の効果が注目されており、海外では民族楽器やクリスタルボウルなどを用い、ヒーリングミュージックとして432Hz の音楽コンサートなども行われている。が、432HzのAcoustic Pianoは日本にしかない。
なぜ、現代のピッチ440-442Hzへとピッチは上がっていったのか?
産業革命後、鉄の普及により440Hzのピアノの製造が可能となり、サロンでの演奏から大ホールでの興行へと変わっていった。派手に!煌びやかに!そして、第一次世界大戦が始まると強く!鼓舞するような音楽も好まれるようになっていった結果、穏やかな430付近から440以上へと上がっていった為と云える。
このピアノのもう一つの魅力は、音楽と宇宙の関係の神秘
ピアノを432Hzに調律した場合、オクターブの関係は倍数、または半分となる。基音ラの音を432にした場合のオクターブ関係にある周波数(Hz)は、27 54 108 216 (432) 864 1728 3456。例えば、 432×60、60(時間の測定方法の基礎)光の速度:432 x 432マイル/秒、銀河の中の太陽系の速度:時速43200マイル、木星軌道周期:4,320日、地球軌道速度:108,000 km /時、太陽の直径は地球の直径の約108倍、太陽からの地球の距離:108太陽の直径、地球からの月の距離:108ヵ月の直径。など関係する周期的な数字がたくさんあると言われており宇宙の周期とシンクロ、共鳴するのではないかという神秘的な魅力を持つ壮大かつ繊細な周波数でもある。
発案・演奏者:432Hz Pianist KUNIKO 東京音楽大学附属高等学校、同大学ピアノ科卒業。ハンガリー国立リスト音楽院教授/カールマン・ドラーフィ氏、江口玲氏、ケマル・ゲキチ氏、コーラスを故・小山貞子氏に師事。東京オペラシティでデビューリサイタルの際は、ジカノーヴァ誌上にて「スケールの大きな音楽を持ったピアニスト」と好評を得る。2016年よりメンタルフィジカルトレーナーの松澤亜希子とピアノ演奏法や指導法を研究。YAMAHAミュージックリテイリング主催にて初となるトレーナーとピアニストのレクチャーコンサートを行う。朝日カルチャー講座「ホロヴィッツピアノの秘密」で講師を務め、2019年、ロマン派時代のピッチと現代ピアノのハイブリッドA=432Hz modern pianoを松澤、髙木氏と開発、所有。即興演奏を始める。2021年収録のCD「Parallel world」は、ANAが推薦する機内オーディオにも選出された。(https://432hz-pianist-kuniko.com)
発案・研究者:松澤亜希子 幼少より剣道を楢崎正彦範士九段の元で研鑽を積む。大学卒業後、実業団から指導者へ。その後、ゴルフへ転向するも事故によりツアーを断念。マネージメント、帯同キャディを行い勝てる選手と勝てない選手の違いを徹底研究。トップアマ、日本代表ジュニアなどのリザルトにも多く貢献。ゴルフに限らず学生などのメンタルフィジカル指導にも力を入れている。独自のシンプルでロジカルな結果の導き方は、心理学、哲学、脳科学、栄養学、量子力学、睡眠学、認知科学、運動生理学や解剖学など多岐にわたる知見と多面的なアプローチを可能とし、特に脳の運動学習を取り入れた指導は、音楽指導者にも定評があり 各地を回っている。2020年、ブダペストにて開かれるKálmánDráfi教授(リスト音楽院の鍵盤楽器部門主任教授),LászlóNemes教授(コダーイ音楽学校校長)主催のサマーセミナーに招致されるなど本場ヨーロッパでも認められつつある。(コロナで延期中)また、拠点の黒山三滝にて毎朝のように滝行を行い鍛錬の日々を過ごし、KUNIKOと子供たちへの音楽と武道をベースにした身体と心づくり、使い方、生かし方の教育活動も行っている。
開発・設計者:髙木裕 (タカギクラヴィア株式会社代表取締役社長) ピアノ・プロデューサー、ピアノ技術者。ニューヨークにてスタインウェイ&サンズ本社の研究開発コンサルタント兼調律技術統括マネージャーであったウィリアム・ガーリック氏、フランツ・モア氏などに師事。コンサート・チューナーとして、著名アーティストのコンサートやレコーディングを数多く手掛ける。1993年より自社所有コンサートグランドピアノの持ち込みを開始。これにより、技術者とピアニストが理想とするコンサートや録音が可能となった。アーティスト・サーヴィスのステージは全国で7000回を超える。「徹子の部屋」をはじめTV出演、ラジオ出演、講演等多数。著書『スタインウェイ戦争』(共著/洋泉社)、『調律師、至高の音をつくる』(朝日新書)、『今のピアノでショパンは弾けない』(日経プレミア新書)。『ホロヴィッツ・ピアノの秘密』(音楽之友社)。2023年新日本製鐵音楽特別賞受賞。