Music for peace コンサート

音の力を借りて世界へ発信する「完結しないありがとうリレー」を
「Music For Peace」を原爆の図の丸木美術館から2017年12月3日スタート

音×恩おくりプロジェクトのスタートとなったコンサート
原爆を落とした国の当時あったNYスタインウェイピアノを原爆の絵の丸木美術館で演奏しました。

テーマは<今日が私たちの残された人生の最初の1日>

私たちの心の方位磁石は、いつも『可能性』を指さそうとしている。
絶望の闇の中でその『可能性』の針をみつけだし『希望の鍵』で扉を拓いてきた人たちがいる。

突然に、自分の意思に反し手が動かなくなるというジストニアという絶望から立ち上がり
道を切り拓き、前向きに弾き続けるひとりのピアニスト。

両手のピアニストたちを凌ぎ、数々のリザルトを獲得し続け、世界各地で演奏している。

彼女は、ヒロシマの出身だといい、平和についてお互いに語り合った。
「ずっとFacebookをみていました。このプロジェクトで、何か力になれることがあれば」と話してくれて、
それが、このプロジェクトのスタートに一緒に立つことになったきっかけ。

〜Music For Peace〜

これは、私たちのプロジェクトの3つ目の合言葉。

音楽は、言葉を超え、平和を紡いでいってくれるはず。

ジストニアは、彼女から右手の演奏という機能を奪ったが、もっと大きな使命を与えたように感じている。
「戦争と平和」「闇と光」「ポジティブとネガティブ」…。両方知ってこそわかるものがあり選ぶことができる。
ある人が教えてくれた「光は7色なんだよ」。またある人が教えてくれた「光の7色を混ぜると闇になる」
音楽は、言葉を超え教えてくれる。「人生は、自分次第」だということを。

このコンサートも数々の荒波を越えて開催された。
半年以上前から予約し、準備していた会場が、直前で使えなくなってしまったり。
会場を丸木美術館にした途端に、離れていく人がいたり、なぜか非難を浴びせる人がいた。
見ているところ、目指しているものが違い、降板してもらったアーティストもいた。

でも、このコンサートは、丸木美術館でやるべきコンサートだったのかもしれない。
丸木美術館には、古いアップライトのピアノがあって、それを使う予定でしたが、それを知ったブログの読者さんが
どうせなら松濤にNYスタインウェイをレンタルしてくれる会社があるからアプローチしてみるといい。と教えてくれて、高木社長に、ラブレターを書いて脇に汗を流し今に至るのです。

それだけでなく
まるで原爆の絵図の中の皆さんを鎮めるように、このコンサート終了後、
私たちは、その足で、ピアノをお世話になっている巌殿観音正法寺さんに運び、観音フェスティバルにて
満月に大銀杏が映し出される美しい夜に、奉納演奏をすることになったのです。
寺庭さんが言いました。「まるで、原爆で亡くなった方々の魂たちの鎮魂のようね。」

この日、被爆体験をした木内さんが体験談を話してくださり、朝活メンバーで戦争について真剣に考えていた小学3年生だった北原奈美ちゃんがアーサービナードさんの「探しています」を朗読してくれました。

私たちは
テーマに向かい、みんなでつくるコンサートでメッセージを伝えています。

奉納演奏

丸木美術館の様子

ゲストアーティストプロフィール

瀬川泰代 YasuyoSegawa ピアノ 広島県出身。
グラーツ(オーストリア)在住。右手指に局所性ジストニアを患い、左手のみで演奏する楽曲の存在に勇気と希望をもらったことから現在同楽曲専門に演奏活動を行う。エリザベト音楽大学卒業後、2012年よりグラーツ芸術大学大学院(オーストリア)2016年よりタレントミュージックマスターコース(イタリア) に在籍し、池場文美氏、アンドレアボナッタ氏の元で研鑽を積む。世界の素晴らしい演奏家との出会いを求め、またプロフェッショナルな演奏を極めるために著名な教育者の講習会にも参加、両手演奏者に混ざり国際ピアノコンクールにも積極的に挑戦し近年入賞を重ねている。これまでに日本、イタリア、オーストリア、ギリシャ、スロヴァキア、スロヴェニア、セルヴィア、チェコ、ドイツ、ポーランドにて演奏会に出演、エヴメリア国際音楽祭(ギリシャ)、バイロイト音楽祭(ドイツ)に招待される。また、広島交響楽団、ルーマニア国立バカウ交響楽団と共演するなど左手と両手の垣根を越える活動を展開している。2017年度リヒャルトワーグナー財団奨学生。演奏を通して聴き手に幸せな想いを贈ることをなによりも大切に心掛けている。

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