432Hzピリオドピッチ第九

宇宙の周波数432Hzを基音に調律したピアノで歌うベートーヴェン交響曲第九番「歓喜の歌」

私たちが432Hzと出会ったのは2018年1月。
ハンガリーに音楽教育を学びに行った際に出会ったのは、子供たちの体に自然に美しく響く合唱でした。
合唱は基本的にアカペラで学び、通常のピッチよりも少し低く聞こえ独特の響きがしました。
そこからピッチに興味を持ち調べていったところ、432Hzという宇宙の周期とも関係の深い周波数と出会いました。

現代のピアノは通常440~442Hzで調律されていますが、世界のピアノを知り尽くしているピアノプロデューサーであり調律師でもあるタカギクラヴィア社長、高木裕氏のご協力により通常より約10Hz低い調律が可能になりました。

最初に432Hzを調律のピッチに提唱したのは音響物理学の神と呼ばれるフランスの物理学者「ジョゼフ・ソーヴール」(1653年-1716年没)と言われています。

実は1800年代のヨーロッパではおおよそ430Hz前後が標準とされていました。
またイタリアの作曲家ヴェルディは432Hzを推奨し、イタリア政府に要請、1884年には調律用音叉を432Hzとして正常化させたという音楽史上にも登場してきた周波数なのです。

そして、ベートーヴェン存命時期にウィーンで一般的に使われていた音叉は433Hz。

限りなく当時のピッチに迫った432Hzで第九を歌ったらどんな響きが生まれ、どんな世界が広がるのか、
現代において未知の音楽世界への挑戦ともいえるプロジェクトです。

「なぜ第九なのか」

Alle Menschen werden Brüder
すべての人々は兄弟となる

ベートーヴェンが作曲した交響曲第九番の最終楽章の合唱はシラーが書いた詩「歓喜に寄せて」を用い、人々を平等に分け隔てなく兄弟となることを歌っています。

第九は、第一次世界大戦中徳島の坂東俘虜収容所で捕らわれの身だったドイツ兵たちによってアジアで初めて演奏されました。
また、東西ドイツを分けていたベルリンの壁の崩壊直後、米ソ、英仏の6つの混成オーケストラによって演奏されました。
それはまさに人々が国境を越えて繋がる平和への調べとも言えるでしょう。
432Hzのピッチによる演奏は、宇宙と私たち人類をも繋いでくれる私たちの目指す世界の調和への道しるべとなるでしょう。

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2020年1月19日

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